出雲大社には4つの大きな鳥居があるのをご存知でしょうか。
・一の鳥居(宇迦橋の大鳥居)
・二の鳥居(勢溜の大鳥居)
・三の鳥居(松の参道の鳥居)
・四の鳥居(銅の鳥居)
今回は一の鳥居と二の鳥居についてお話しいたします。
◆一の鳥居 宇迦橋の大鳥居◆
出雲大社参道に入る玄関口、宇迦橋の袂にそびえたつ、ひときわ大きい白い鳥居が「一の鳥居」です。
この鳥居は、大正4年に九州小倉の小林徳一郎氏によって寄贈されたものです。
小林氏は島根県仁多郡横田町(現在の島根県奥出雲町)の出身であり、石炭王として大変裕福な人物だったそうです。
この鳥居のほかにも、奥出雲町の稲田神社の本殿・拝殿を一人で寄贈しています。
一の鳥居は「石の鳥居」という異名もありますが、実際には鉄筋コンクリート製です。
高さは23メートル、柱の周囲6メートル、中央の額面は畳6畳敷もある大きな鳥居ですが、出雲大社の御本殿よりも1メートル低くなっています。
◆二の鳥居 勢溜の大鳥居◆
一の鳥居をくぐり、出雲大社の表参道である神門通りをぬけると、「勢溜」という場所があります。
その場所にそびえたつのが「二の鳥居」です。
現在の二の鳥居は、2018年10月2日に新しく竣工されたものです。
COR-TEN®(コルテン)という耐候性鋼でつくられており、非常に耐久力に優れているそうです。
その前は1968年(昭和43年)に作られたもので、木製(杉材)でした。
出雲大社境内の一番南、正門にあたる所にある広場を勢溜と言います。
江戸時代、この広場に芝居小屋が設けられ、人の勢いが溜まる所という事で勢溜と呼ばれる様になりました。ここから左手には八百万の神々が 稲佐の浜から出雲大社へとお通りになられる神迎(かみむかえ)の道が続いています。
インスタグラムや旅行サイトによく出てくる鳥居が、この二の鳥居です。
一の鳥居は見落としがちなので、ぜひ一の鳥居からくぐり、ご参拝してみてはいかがでしょうか。
次回は三の鳥居、四の鳥居をご紹介いたします。
皆様、よいお参りを。