現在、東京国立博物館にて、
『特別展 日本書紀成立1300年 出雲と大和』が開催されています。
期間:2020年1月15日(水)~3月8日(日)
古代出雲の息吹が感じられる展覧会となっています。
今回は、「出雲と大和」展で展示されている「宇豆柱」についてお話しようと思います。
平成12年から13年にかけて、出雲大社境内の遺跡からスギの大木3本を1組にし、直径が約3mにもなる巨大な柱が3カ所で発見されました。
これは、そのうちの棟をささえる柱、すなわち棟持柱(むなもちばしら)で、古くから宇豆柱(うづばしら)と呼ばれてきたものです。
発見された柱の構造や配置が「金輪御造営差図」(かなわのごぞうえいさしず)という昔の御本殿の設計図に描かれたものと類似しており、この柱が鎌倉時代に御本殿を支えていた柱である可能性が極めて高くなりました。
出雲大社の境内には、宇豆柱の出土地点を示すしるしが描かれています。
この巨大な柱で支えられた昔の御本殿は、今の御本殿よりずっと巨大であったことを
示しています。
普段、この宇豆柱は出雲大社の東側にある古代出雲歴史博物館にて展示されています。
保存状態などから、東京での展示は最初で最後といわれています。ぜひお近くの方は東京国立博物館までお出かけください。
このいにしえの御本殿をモチーフにした御朱印帳もございます。
青銅色の表紙には古代出雲高層神殿、白の表紙には因幡の白兎がデザインがされている御朱印帳です。
オンラインショップでも好評発売中です。
「高層神殿×白兎」1,650円(税込)
「出雲と大和」展にあわせ、 古代出雲歴史博物館は2020年4月23日まで休館しております。
リニューアルもされるようなので、新たに館内設備や展示物も増えるかもしれません。
ぜひ4月24日のリニューアルオープンをお楽しみにお待ちください。
皆様、よいお参りを。