出雲國神仏霊場シリーズ、第五回目は『月照寺』を紹介いたします。
月照寺は、松江藩藩主松平家の菩提寺として、初代直政公から九代斉斎(なりよし)公までの墓が建立されています。
七代目である松平治郷(不昧公)は茶の湯を嗜んでおり、不昧流という茶の流派を作られた人物です。
その不昧公にちなみ、茶の湯に関係する史跡がいくつかあります。
不昧公が愛用していたという名水「茶の湯の水」。
現在でも茶の湯に使われています。
他にも茶道で使う茶筅の供養塔や、不昧公ゆかりの茶室大円庵などがあります。
六代宗衍(むねのぶ)公の霊廟には、「寿蔵碑」というとても大きな亀の像があります。
全長4.75メートル。重さは約20トンという大きさです。
息子である不昧公が、宗衍公の寿命長久を祈願するために建立しました。
明治の文豪である小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、自身の作品の中でこの寿蔵碑を「化け亀」として紹介しています。
また、頭をなでると長生きできるという言い伝えもあるそうですよ。
境内には蓮池があり、大亀がときたま水を飲みに来ているとか…
月照寺境内はたくさんの緑に囲まれており、春は桜、夏はアジサイ、百日紅、秋は紅葉と四季折々の花も楽しむことができます。
月照寺でいただける出雲國神仏霊場のご朱印はこちらです。
不昧公の「昧」の一文字をいただくことができます。
また、通常のご朱印もいただけます。
通常のご朱印は書置きでの授与となります。
次回は第六番 賣布神社を御紹介いたします。